前古典派および古典派の演奏に関してはChristopher Hogwood指揮のAcademy of Ancient Musicが切れ味鋭い演奏です.古楽器を使用しているので雰囲気もあります.

古典派からロマン派の演奏では,

violin:Jascha Heifetz

piano:Vladimir Horowitz

conductor:Arturo Toscanini

が胸のすく演奏を聴かせてくれます.いずれも録音は古いもののその演奏には圧倒されます.Toscanini Mozart 交響曲 41番など気違い沙汰ですが,HorowitzToscanini(義理の親子ですが)のTchaikovskyPiano Concerto,HeifetzToscaniniBeethovenViolin Concertoは圧巻です. なお,限定版でToscaniniCD トスカニーニ・ベスト・セレクション )が30種類 BMGより出ています.いずれも名盤ですので,手に入れば購入されると良いでしょう( K2 レーザーカッティングで音も聴きやすくなっています).また,営業的に成功したためか,20 種類の追加版が出ました( トスカニーニ・エッセンシャル・コレクション ).さらに録音が古いもののBeethovenの交響曲は圧巻です.爽快感ではCarl Schurichtでしょうか.Brucknerの交響曲が長さを感じさせないテンポで流れていきます.一見そっけない演奏ながら,微妙にゆれるテンポにハッとさせられます.リタルダントから一気阿世に進行するBrahms交響曲第4番第1楽章のフィナーレなどSchurichtならではと思われます.

国内版では入手しにくいと思いますが Kegel 東独の指揮者で不幸な最期を遂げました )の指揮した作品は一聴の価値があります.CarminaburanaCarmenは個性的な演奏ですが,圧巻は Bruckner8番でしょうか.本来はこのような演奏はBrucknerに好ましくないのでしょうが,有無を言わせぬ存在感があります( オケは冴えないのですが ).

恐怖の3S ( Scherchen, Silvestri, Schippers ) は,一度聴いたら病み付きです.

お薦めCLASSIC

作曲者

作品

演奏者

Bach

Violin Concerto No.1

Hogwood

Mozart

Symphony No.25

Walter (NYP)

Mozart

Symphony No.41

Toscanini

Beethoven

Symphony No.3

Toscanini

Beethoven

Symphony No.5

Toscanini

Beethoven

Symphony No.6

Scherchen

Beethoven

Violin Concerto

Heifetz/Toscanini

Bruckner

Symphony No.3

Schuricht

Bruckner

Symphony No.4

Gielen

Bruckner

Symphony No.8

Kegel

Brahms

Symphony No.4

Schuricht

Tchaikovsky

Piano Concerto No.1

Toscanini/Horowitz

Dvorak

Symphony No.9

Silvestri

Sibelius

Symphony No.2

Schippers

 

RockではRitchie Blackmoreがよい味を出しています.Deep Purple時代も有名な作品は多数あります.しかしながら,RitchieらしさはRainbow時代の作品の方によく反映されています. Ritchie Blackmore's Rainbow-Rising-Long Live Rock'n' Roll-Down to Earth-Difficult to Cure-Straight between the Eyes-Bent out of Shapeと第1期のRainbow時代には駄作はなく,いずれもRitchie らしいalbum ばかりでした.第2期のRainbow でのStrange in Us All も良くできたアルバムでした.強いて言えばvocalJoe Lynn Turner であったならと思うのですが Joe Lynn Turner のソロアルバムのHolly Man はまあまあのできでした ),Doogie White Ritchie が選んだだけのことはあり,Yngwie Malmsteen の新譜ニュー・アルバム ( ATTACK!!! ) でも vocal を務めています.第2期Rainbow はこれ1作のみで,以後 Ritchie は中世音楽に走っていますShadow of the Moon を聴くとこれはこれで良いalbumですが,もう ロック・シーンにRitchieは帰ってこないのではないかと思うと寂しい気がします. Under A Violet Moon は今ひとつ

Ritchie の後継者は,Yngwie Malmsteenでしょうか.classicを背景とした独自の美学で突っ走ります.最新作ではあのチェコ・フィルをバックにお馴染みのマル節を弾きまくるその名も"エレクトリック・ギターによるオーケストラのための協奏曲"を発表しています( なお,一緒に来日する予定であったコージー・パウエル殿のご冥福を祈ります.Rainbow時代には Ritchieのバックを務めていました ).

味があるといえば,Gary MooreStill Got the BluesParisienne WalkwaysOne Day,Prophetなど涙ものです.

お薦めRock

演奏者

曲名

アルバム

Deep Purple

Burn

Made in Europe

Rainbow

A Light in the Black

Rising

Rainbow

Fire Dance

Bent out of Shape

Rainbow

Black Masquerade

Strange in Us All

Malmsteen

Rising Force

Odyssey

Malmsteen

Seventh Sign

The Seventh Sign

Malmsteen

Crash and Burn

The Seventh Sign

Gary Moore

Parisienne Walkways

Ballads & Blues

Uriah Heep

Jury Morning

Look at Yourself

Grand Funk Railroad

Heartbreaker

Caught in the Act

Camel

Lady Fantasy

Mirage

Pink Floyd

Atom Heart Mother

Atom Heart Mother

Europe

Open Your Heart

Out of the World

Symphony X

Candlelight fantasia

The divine wings of tragedy

Impellitteri

Rar race

Screaming Symphony

Stratovarius

Black diamond

Visions

Nightwish

She Is My Sin

Wishmaster

 

J-Rockの速さではX-JAPANでしょうか. ♪♪=200の速度でもこなし,J-ROCKをリードしてきましたが,'97/12/31が最終公演となりました.その後,Hide君が帰らぬ人となり永久的にX-JAPAN の復活は消滅しました.Yoshikiも体に気をつけていただきたいと思います.黒夢Ice My LifeMiseryなどJ-Rock史に残ると思われる名作を発表し,注目していましたが,Feminism 以来清春氏の感性がやや薄れたように思われます.このアルバムの評価はあまり高くありませんでしたが,私的には黒夢のベスト・アルバムではないかと思っています. その後黒夢は解散し,ソロで活躍中です.Malice Mizer がメロディアスな曲調で注目していたのですがGact が脱退し,Malice Mizer も解散してしまいました.多くのバンドが活動を停止してしまいましたが,1998年の渋谷公会堂ライブをもって解散した筋肉少女帯が,2006年12月28日に中野サンプラザで復活しました.

お薦めJ-Rock

演奏者

曲名

アルバム

黒夢

Misery

亡骸を

黒夢

Ice My Life

Cruel

黒夢

くちづけ

Feminism

黒夢

Bloody valentine

Drug treatment

X-JAPAN

Silent Jealousy

Jealousy

Luna Sea

End of Sorrow

Style

Penicillin

Chaos

Missing Link

BUCK-TICK

In Heaven

殺シノ調べ

筋肉少女帯

蜘蛛の糸

BEST & CULT

聖飢魔U

デジタリアン・ラプソディ

NEWS

Malice Mizer 

 

Voyage